資料作成・デモ・UI制作をAIに任せれば、1人で回せる案件数は確実に増える。実際に使える7つのツールと、どの工程を任せるべきかを具体的に解説。今日から始められる効率化の全手順を公開。

同じ24時間で、月3件の案件を回す人と6件を回す人がいる。違いは「作業のどこをAIに任せたか」だけだ。
資料作成に半日、デモ環境の準備に2時間、UIのモックアップに3時間。こうした作業を手動でやっている限り、受注できる件数には上限がある。だが今は、これらの工程をAIに任せて10分の1の時間で終わらせるツールが揃っている。
この記事では、実際に案件数を増やせる7つのツールを、工程ごとに紹介する。どれも無料プランか低価格で始められ、使い方も難しくない。
手書きスケッチが数秒でUIに変わる「Stitch by Google」

クライアントとの打ち合わせで、紙にUIの構成をざっくり描くことがある。従来はそれをFigmaで清書し、コンポーネント化して…と数時間かけていた。
Stitch by Googleを使えば、ナプキンに描いたラフスケッチを撮影するだけで、本番に使えるReactコンポーネントが生成される。所要時間は数秒だ。
手書きの四角と矢印を認識し、ボタン・入力欄・カードレイアウトなどに変換してくれる。生成されたコードはそのままプロジェクトに組み込める。デザイナーがいない案件でも、クライアントと一緒にスケッチを描きながら、その場でUIを確認できる。
ポイント
紙とペンさえあれば、打ち合わせ中にUIのたたき台が完成する。後日「イメージと違った」と言われるリスクが減る。
プロンプトだけでプロジェクトを立ち上げる「Netlify.new」
案件ごとに新しいプロジェクトを作る作業は地味に時間を食う。リポジトリ作成、環境設定、デプロイ設定…この準備だけで30分は消える。
Netlify.newは、プロンプトを入力するだけでプロジェクト全体を立ち上げてくれる。「Reactで商品カタログサイトを作りたい」と入力すれば、リポジトリ・CI/CD・ホスティングがセットで完成する。
無料プランでも使える。案件の初動が早くなるだけでなく、クライアントに「まず動くものを見せる」スピードが上がる。提案段階でデモを見せられれば受注率も上がる。
即座にデモを見せる「Naoma AI Demo Agent」
B2B SaaS案件でよくある悩みが「デモ環境の準備」だ。営業担当が「今すぐデモを見せてほしい」と言ってきても、環境を整えるのに数時間かかる。
Naoma AI Demo Agentは、AIが自動でデモを実演してくれる動画エージェントだ。機能説明・画面操作・ユースケース紹介まで、人間が話すように自然にこなす。
事前に製品情報を入力しておけば、問い合わせが来た瞬間にデモ動画を送れる。夜中でも土日でも対応できるので、機会損失が減る。自分が手を動かさずに案件の初期フェーズが進む。
PowerPointをClaudeに任せる「Claude in PowerPoint」
提案資料の作成は避けられない。だが、スライドのレイアウト調整やグラフの作成に時間をかけるのは本質的な作業ではない。
Claude in PowerPointは、プロンプトでスライドを作成・編集・改善してくれる。「競合比較のスライドを3枚追加」「グラフを見やすく修正」といった指示で、資料が仕上がっていく。
既存のPowerPointファイルを読み込んで改善提案もしてくれる。クライアントからもらった古い資料を整形するときにも便利だ。資料作成の時間が3分の1になれば、その分だけ案件を増やせる。
資料作成に使っていた時間を、提案内容を考える時間に回せる。結果的に受注率も上がる。
SNS発信をAIに最適化させる「Teract AI」
案件を増やすには、自分の存在を知ってもらう必要がある。だがLinkedIn・X・Redditで毎日発信するのは負担が大きい。
Teract AIは、あなたのSNS投稿を分析し、エンゲージメントを高める改善案を出してくれるAIコーチだ。投稿のトーン・タイミング・ハッシュタグまで最適化する。
「この投稿は専門的すぎて読まれない」「この時間帯は反応が悪い」といったフィードバックがリアルタイムで届く。発信を続けながら、AIに改善してもらう形で認知を広げられる。案件の問い合わせが増えれば、営業に使う時間も減る。
マーケ施策の効果を即座に把握する「Timelaps」
案件を増やすために広告やSNS施策を打っても、効果測定に時間がかかると改善が遅れる。月末にレポートを見て「先月の施策は失敗だった」と気づいても手遅れだ。
Timelapsは、マーケティング施策の効果をリアルタイムで可視化する。どの施策が問い合わせにつながっているか、どの広告が無駄かが即座にわかる。
無駄な施策を止め、効果のある施策に集中できる。結果として、同じ予算でも問い合わせ数が増える。案件の母数が増えれば、選べる案件も増える。
英語の訛りをリアルタイムで聞き取る「Krisp Accent Conversion」
海外クライアントとのやり取りで、訛りの強い英語に苦労することがある。聞き返すのも気まずく、会議が長引く原因になる。
Krisp Accent Conversionは、訛りのある英語をリアルタイムで聞き取りやすい音声に変換してくれる。相手の発音が聞き取りにくくても、自分の耳にはクリアな英語で届く。
海外案件を受けるハードルが下がれば、単価の高い案件にも手を出しやすくなる。案件数を増やすだけでなく、単価を上げる選択肢も持てる。
どの工程をAIに任せるべきか

7つのツールを紹介したが、全部を一度に導入する必要はない。まずは自分が最も時間を使っている工程から自動化する。
- 資料作成に時間がかかるなら、Claude in PowerPoint
- UIのモックアップ作成が多いなら、Stitch by Google
- デモ準備が負担なら、Naoma AI Demo Agent
- プロジェクト立ち上げが多いなら、Netlify.new
1つのツールで週3時間削減できれば、月に12時間が浮く。この時間で新しい案件を1件受けられる。3つのツールを組み合わせれば、案件数は確実に増える。
注意
ツールを入れただけでは何も変わらない。まず1週間使ってみて、実際に削減できた時間を記録すること。数字で見えれば、次にどこを自動化すべきかが明確になる。
今日から始める3ステップ

ツールを知っただけで終わらせないために、今日やるべきことを3つに絞る。
step
1自分が先週、どの作業に何時間使ったかを書き出す。資料作成・UI作成・デモ準備など、工程ごとに時間を計算する。
step
2最も時間を使っている工程に対応するツールを1つ選び、無料プランで試す。1週間使って、削減できた時間を記録する。
step
3削減できた時間で、新しい案件を1件受ける。もしくは既存案件のクオリティを上げる。結果を確認してから、次のツールを導入する。
案件数を増やすのは、才能やスキルの問題ではない。自動化できる工程を見つけて、ツールに任せるだけだ。今日から1つ試せば、来月には違いが見える。